バルブの圧力・温度基準

ASME B 16.34 のP-Tレイティング

標準クラス

「標準クラス」は、SAS B 16.5(Steel Pipe Flanged and Flanged Fittings)を起源としているが、その後、

ANSI B16.5-1977 から B 16.34 へ統合された。

フランジの応力計算式に基づき算定された 8750psi を基準応力とし、クラス300以上は、次の計算式により設定されている。

 

   Pst = S1/8750 × Pr ≦ Pca

             

      ここに 

      Pst = 温度(T)における指定材料の定格使用圧力(psi)

      Pr   = 圧力基準クラス値(psi)

      S1  = 温度(T)における指定材料の設定応力(psi)

           (設定応力は、ASME 原文を参照のこと)

      Pca= 温度(T)における上限圧力

         

クラス150の設定方法

      Pr  = 115psi

      Pst = 320-0.3T(度F)を超えてはならない。

特別クラス

「特別クラス」は、MSS SP-66(Pressure-Temperature Ratings for Steel Butt-Welding End Valves)を起源と

して いる。 その後、ANSI B 16.34へ統合された。

円筒胴の肉厚強度計算式から算定された7000psiを基準応力とし、次の計算式により算定されている。

 

    Pst  =  S2/7000 × Pr ≦ Pcb

 

     ここに

      Psp = 温度(T)における指定材料の定格使用圧力(psi)

      Pcb = 温度Tにおける上限圧力(psi)

      Pr   = 圧力基準クラス値(psi)

                             クラス300以上の場合は、クラス値に等しい

             クラス150の場合は、115psi

      S2   = 温度(T)における指定材料の設定応力(psi)

             (設定応力は、ASMEの原文を参照のこと)  

限定クラス

「限定クラス」は、呼び径 2-1/2 以下のねじ込み形又は溶接形弁に適用され、次の計算式によって算定される。

 

    Pid = 7000/{7000-(y-0.4)Pr} × Psp

 

     ここに

      Pid = 温度Tにおける限定クラスの定格使用圧力(psi)

      Pr  = 圧力基準クラス値の呼び圧力

             クラス300以上は、クラス値に等しい。

             クラス150は、115psi

      Pst  = 温度Tにおける規定材料に対する特別クラスの定格使用圧力。

      y    = 塑性応力分散係数